【さつき湯】中央区さつき湯にはいってみた。

札幌市中央区の銭湯さつき湯

さあ、さつき湯に入ってみましょう。入口すぐ、ゆったり寛げるロビーがあります。片隅には本がたくさん。古本屋さんから譲り受けたものだとか。

脱衣所は銭湯には珍しいジャズがかかっていて、ちょっとお洒落です。女湯と男湯は左右対称なだけで違いはほとんどありませんが、女湯脱衣所にはベビーベッドがあります。男湯脱衣所には横尾忠則氏の銭湯のポスターが飾ってあります。このポスターはとっても貴重な物で、番台の村田さん曰くこの銭湯で最も価値の高い物だとか。確かに他の銭湯では見たことがありません。

真ん中には流れ風呂、奥には超音波風呂・バイブラ風呂。角にはサウナと水風呂が設置されています。流れ風呂は少々湯温高め。43度くらいでしょうか。このちょっと熱めの水流にしばらく身を委ね、我慢できなくなったら水風呂へGO→流れ風呂→水風呂…と何度も繰り返して行くと、身も心もキレイサッパリ!気持ちよく整うのです。

お風呂上がりロビーでゆったりしていると、番台の村田さんのお話を伺うことができました。昔のさつき湯の貴重なお写真も見せていただきました!次回ご紹介いたします♪

きいてみた(さつき湯の3代目 村田瑠美子さん)

さつき湯の3代目 村田瑠美子さんにあれこれお話を伺うことができました。お姉さんの愛犬リタちゃん(真っ黒ですがワンちゃんを抱いています!)と番台に座る瑠美子さんです。

開業は昭和31年で今年61年目になります。平成24年に2代目のお父様が亡くなられ、その約1週間後という早さで跡を継いだそうです。 瑠美子さんはお父様の生前、番台の手伝いしかしたことがなく1人で跡は継げないんじゃないかと思い悩みました。しかし、このさつき湯をなんとしても守りたいという想い「やってみなきゃわからない、やるだけやってみよう!」と決意を固め、さつき湯の3代目になりました。ご近所の常連さんも瑠美子さんの決意を応援するように、ボランティアで閉店間際に浴場の清掃を手伝ってくれたそうです。「先のことを考えると不安になるから、今日この1日商売することだけを無我夢中で考えていました。その積み重ねでおかげさまで5年目を迎えることができました」と微笑む瑠美子さん。今ではご結婚されご主人・瑠美子さんのお母様の3人でさつき湯を盛り立てています。近隣のマンションに古くから住むご年配の方が主な常連さんですが、最近は一人暮らしの若い方もよくいらっしゃるそうです。ロビーでお客様とおしゃべりするのが瑠美子さんの楽しみです。
☆さつき湯懐かし写真館☆ ※アルバムの上から撮影しているので光が反射しています…ご容赦ください。

昭和60年代、リニューアル工事前のさつき湯です。「ビーボ」と「ペプシ」の自販機が懐かしい。2階の窓、右の住居の玄関は今とあまり変わっていませんね。

昔は真ん中で男湯女湯を分けるタイプの番台だったのですね。入浴料金表に大人二六○円とあります。安い!!よくよく見ると昭和61年頃のようです。

円い大きな浴槽がどんっと真ん中にあって、カランが周りを囲んでいます。今のレイアウトとは大違いです。左のレトロな椅子式ドライヤーは他の銭湯でも未だに見かけます。

円形大浴槽。はいってみたい!!

華々しく再オープン。リニューアル工事には瑠美子さんの旦那様も携わっていたそう。まさに、お湯が導く運命です。

札幌市中央区の銭湯さつき湯